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院長のぐぶやき「しくれのんどりーむ」

『銀色のフィレンツェ(メディチ家殺人事件)』

2014年12月18日 |

  塩野七生のルネサンス歴史絵巻三部作『緋色のヴェネツィア』『銀色のフィレンツェ』『黄金のローマ』。

  私は塩野七生の愛読者です。約60作品、読んだでしょうか。東野圭吾を集中的に読んで、宮部みゆきを集中的に読んで、そして塩野七生を集中的に読んで、そして、平成26年8月うえさかメンタルクリニックを開院しました。「常に何かの本を読みかけであること」私が心がけていることです。それが開院のドタバタで平成26年7月以後、中断されていました。『緋色のヴェネツィア』を読破して『銀色のフィレンツェ』(全341ページ)を約100ページ読んだところで、止まっていた塩野七生作品。1年5ヵ月の空白期間をおいて、平成27年12月から再び読み始めました。地中海作家と呼ばれる塩野七生。代表作は『ローマ人の物語』(全15巻、塩野七生が15年間かけて書き上げたローマ帝国の物語)。イタリアに住み、文献を読み漁り、イタリア人と結婚し、子供をもうけ、その後、離婚。イタリアが好きで、20歳代からイタリアに住み続け、イタリアから世界を、日本を、眺めている塩野七生。スケールが違います。彼女の作品は、とっつきにくいですが、忍耐強く読みだしたら、面白くて止まらなくなります。私にとって、塩野七生は「かっぱエビセン作家」なんです。 

  『海の都の物語』で水の都ヴェネツイアを描き、『わがマキアヴェッリ』でルネッサンスの都フィレンツェを描き、『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』で世界の首都ローマを描いた塩野七生。その塩野七生が、やや軽いタッチで描いた歴史絵巻三部作。若きヴェネツィア貴族マルコ・ダンドロと謎の遊女オリンピア。イタリア中世3大都市、ヴェネツィア、フィレンツェ、ローマを舞台に物語が繰り広げられます。

  『銀色のフィレンツェ(メディチ家殺人事件)』を読了しました。次は『黄金のローマ(法王庁殺人事件)』(朝日文庫、全279ページ)です。ふたたび塩野七生の世界へ。う~ん・・・面白い。 

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  ママが、年賀状作成に取りかかりました。パパ、リビングのソファーに横たわって、トレジャーくんに遊んでもらっています。あのね、トレジャー、パパの上の乗っかかるのはいいけれど、飛び跳ねるのはやめてください、それと、パパの顔をおもちゃにしないでください。

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