院長のぐぶやき「しくれのんどりーむ」

7月7日生まれの女

2013年8月21日 |

うえさかメンタルクリニックには「うえさかメンタルクリニック しあわせ文庫」があります。そこには、私が気に入った作品が並んでいます。手塚治虫作品、ワンピース全71巻(現在継続中)などの漫画作品、司馬遼太郎、宮部みゆき、東野圭吾、松本清張の作品、そして 7月7日生まれの彼女。そう、私は塩野七生(しおのななみ)が好きなのです。無愛想で個性的でとてもクセがある女性作家(一般社会人はこれでは困りますが、作家はこれくらいがいいのです)ですが、私は彼女の作品を愛読しています。数年前から彼女の全作品を読もうと頑張っていますが・・・・今回の開業準備で 6月下旬から全くページが進んでいません。今、100ページあたりで止まっている塩野七生作品は「銀色のフィレンツェ」。たぶん、将来、この「銀色のフィレンツェ」を読み返すたびに、開業時の悪戦苦闘を想い出すことでしょう。私は、常に読みかけの本を鞄の中に入れておく習慣がついています。さらに、気に入った文章があると抜き出して記録する習慣があります。文庫本「銀色のフィレンツェ」は、7月中旬から、うえさかメンタルクリニックホワイトローズの部屋(第1診察室)の棚に収められていました。要するに、読書をする余裕が全くなかったということ。これでは、困りますね。精神科医は、いくら忙しくても 1日2、3ページでもいいから読書をするという精神的余裕を失ってはいけません、反省します。でもね、忙しかったんだから・・・・電子カルテの操作が・・・・(言い訳です?).。塩野七生は、昭和12年7月7日生まれの76歳、イタリア在住の作家です。人々は彼女のことを「ローマ帝国を中心に地中海世界を描く作家」と呼びます。「ローマ人の物語」(全15巻)は彼女の最高傑作です。私は約4年かけて読破しました。中でも第4巻、第5巻(ユリウス・カエサル)がいい。この2巻だけでも読むことをお勧めします。塩野七生が、ユリウス・カエサルを好きなように、私も、ユリウス・カエサル(英語読みでは、ジュリアス・シーザー)が好きです。息子トレジャーくんには「ユリウス・カエサルのように『天才的で強靭で寛容性のある人間』になって欲しい」と願っています(でもね、暗殺されるところまでは、似なくていいですよ?)。

  塩野七生(しおのななみ)。学習院大学文学部哲学科卒業。昭和38年~43年(25~30歳頃)イタリアで生活し自由に生きる。昭和43年(30歳)から執筆活動を開始する。処女作「ルネサンスの女たち」を中央公論社から出版。第2作「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」で昭和45年第24回毎日出版文化賞を受賞。彼女が好きな歴史上の人物は、ガイウス・ユリウス・カエサル、ニッコロ・マキアヴェッリ、チェーザレ・ボルジア。ローマ名誉市民となった後、イタリア人医師と結婚。一子(男児)をもうけるが、後に離婚する。イタリア永住権を得て、現在、ローマに住む。平成4年から古代ローマを描いた「ローマ人の物語」を年1冊のペースで執筆し平成18年全15巻完結する。平成12年イタリア共和国功労勲章(グランデ・ウッフィチャーレ章)、平成17年紫綬褒章、平成19年文化功労者。

    私は、司馬遼太郎と共に、塩野七生が好きです。

Cyclennon Point : 1(1)     130820     Heart  & Romanticism    By   CyclennonDream      まだ、息子トレジャーくんと共に、風邪気味です。私にとっての良薬は「患者さまが来院してくださること」です。息子と約40分間(私たちはいつも長風呂です)入浴しました、第504回目です(私は、記録魔なのです?)。

 

 

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