院長のぐぶやき「しくれのんどりーむ」

悲しみの明るさ

2013年11月 6日 |

 ・・・・・金子みすゝ” の詩・・・・・

『空と海』

春の空はひかる、

絹のよにひかる、

なんでなんでひかる。

 

なかのお星が

透くからよ。

 

春の海はひかる、

貝のよにひかる、

なんでなんでひかる。

 

なかに真珠が

あるからよ。 

 

Cyclennon Point : 6(2)    131107    DAY  61       Heart  &  Romanticism   By   CyclennonDream     

 

金子みすゝ” の特色は、ものの見方においての意外性である。それは、見えないものを見透かす精神性から生まれている。

金子みすゝ" の作品は、明るいものもどこかさみしく、静かであり、悲しいものは悲しみにつき落とされるのでなく、ほの明るい。

不思議な色調「悲しみの明るさ」、これが、人々の心にあたたかく染み通る。

二つの大切な空間、空と海。水平線をはさんで空と海はなんとよく似ていることか。そしてまた、なんと異なっていることか・・・・・・。

 

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