院長のぐぶやき「しくれのんどりーむ」

カルボニルストレス

2013年9月23日 |

土曜日夜(9/21)講演会を聴きに行きました。『統合失調症の解明にいどむ ~ なぜ臨床家が研究するのか ~』。演者は、公益財団法人・東京都医学総合研究所・精神行動医学分野・分野長(統合失調症・うつ病プロジェクト プロジェクトリーダー)糸川昌成氏。東京都生まれ、52歳。今、最も脂がのっている研究者である。喋りは早口だが言葉がはっきりしており、さらに飽きさせないスライド作りで、聴いていて心地よい。自分の精神科医としての足跡を辿りながら、統合失調症の解明に挑み続ける研究成果を話してくださる。ドーパミンD2受容体遺伝子の解析、カルボニルストレスについて・・・・。聴いていて心地よいのだが難しい・・・。「酸素・・・身体の中に酸素が入ると、身体を錆びさせるような毒が生じる」「錆(=カルボニル化合物)・・・身体の中に酸素が入ると、身体を錆びさせるような毒が生じる。この錆のことをカルボニル化合物という、毒性が高い」「GLO1・・・酸化ストレスを解毒する酵素。カルボニル化合物をグルタチオンという還元剤と結合させ、GLO1が無害な乳酸に解毒する」「メイラード反応・・・カルボニル化合物がタンパク質の性質を変化させてAGES(終末糖化産物)にしてしまう反応」「AGES(終末糖化産物)・・・解毒されないカルボニル化合物はタンパク質をメイラード反応によって修飾し、AGES(終末糖化産物)という有害な物質を作り出す」「カルボニルストレス・・・内科領域では、AGESがたまってくるカルボニル化合物が増加する状態を、カルボニルストレスと呼び、動脈硬化の促進要因や糖尿病性合併症の増悪要因として研究されてきた」「ビタミンB6・・・ビタミンB6(ピリドキサミン)は、カルボニル化合物と結合して腎臓からの排泄を促進したり、メイラード反応を抑制して、AGESの産生を抑制するということで善玉の役割をしている」・・・・・。こころの中に燃えるものを持っている人物のお話を聴くのはとても楽しく刺激になります。自分の人生をさらけだしながら熱心に話す彼の姿に共感を覚えました。糸川昌成先生、最後の数枚の写真とコメントは感動的でした。今後、ますますのご活躍をお祈りいたします。受付に積んであった彼の著作「臨床家がなぜ研究をするのか ~ 精神科医が20年の研究の足跡を振り返るとき~」(星和書店、平成25年1月23日初版第1刷発行、税込 1,995円)を買ってかえりました。こころの中に燃えるものを持った人と接すると、パワーが貰えます。有難う、糸川昌成先生。

Cyclennon  Point : 0(0)    130922       Heart  &  Romanticism  By  CyclennonDream               日曜日、P市FF病院(最近は、同じ病院でも日によってアルファベットを気紛れに変えています、特定不能にするためですが・・・でもね、文章を読めばわかってしまうところが・・・・でもね、一応、特定できないようにする努力はしているんですよ)を下見に行きました。愛車を月極駐車している神戸市東灘区御影クラッセから、どれくらいで行けるのか、どのような場所にあるのか、前もって知っておくためです。将来、自分が担当している患者さまが要入院になった時、お願いする精神科病院を数か所確保しておくことは精神科医として当然の義務です。落下傘開業ですから、ほとんど人脈ゼロ、ネットワークゼロからの出発です。病院めぐり、クリニックめぐり(その次は、医療関連の施設めぐりが控えています)は重要なことです。家族で梅田に出て買物を済ませた後、阪神電車で御影駅にもどり、日曜日16:00 P市FF病院へ向けて出発します。国道2号線は混んでいます、カーナビが国道2号線以外の道を走らせようとするのですが、前回、垂水IC下経由でかえって時間がかかった経験があるので、今回は 2号線にこだわります。ラジオ毎日放送で競馬中継を聴きます「第4回阪神競馬第7日第11レース・第60回神戸新聞杯(芝・2,400m)は福永祐一騎乗ダントツ1番人気のエピファネイアが勝ちました」。横綱相撲で 2着マジェスティハーツに2 1/2馬身差の圧勝。これぞ日本ダービー2着馬の貫禄だ(日本ダービー 1着は武豊騎乗キズナ)。「中山競馬第11レース・第59回オールカマーは、伏兵ヴェルデグリーンが首差で勝ちました」ふむふむ。私は競馬ロマン派です。特に馬券にはこだわりません。常に競馬関連の情報を得て(出来れば競馬場や牧場に行って競走馬の写真を撮って)血統を背景に競馬が楽しめればいいのです。私は、思い入れをすることを競馬から教わりました「頑張れ、キズナ」「頑張れ、オルフェーブル」。国道2号線は、大変混んでいました。それでも、一度 2号線で行くと決めたら、とことん 2号線で行きます。カーナビが私を叱ります。北へ進路を取れと命令してきます。私、とことん 2号線で行きます。狭い道は私の運転技術では無理ですから、道幅優先設定にしました、高速道路は使いません、お金がもったいないから(いっぱい無駄使いするくせに、こういうところは倹約するんです)。暗闇の中、たった45Kmの距離を約2時間45分かけて辿りつきました。私は満足です。あたりを見渡して、はい、帰りましょう。後部座席ではトレジャーくんが、チャイルドシートで眠っています。例によって帰りは道を間違えました。左折で国道2号線に合流するところをうっかり直進してしまいました。「べらべら喋りながら運転しているからよ」ママは呆れています。しかし、その 10分後、パパは逆転満塁ホームランを打ちます。(わが阪神タイガースがヤクルトに7-6 で敗れて巨人の 2年連続35度目のセ・リーグ制覇がラジオで伝えられている頃・・・・話は飛ぶけれど、どうしてNHKテレビ、NHK Eテレビが受信できないんですか?)。「シンカンセ~ン」。国道2号線より海寄りの国道250号線を走っていると、左手に山陽新幹線の高架が見えます。暗闇のなか、新幹線の長い連結車両が車内燈を輝かせて通り過ぎていきます。トレジャーくん、大喜び。「シンカンセン、シンカンセン」「ヤッホー・シンカンセ~ン」「ヤッホー」。田んぼの中、まっすぐ伸びた国道250号線。左手から山陽新幹線の高架が国道250号線とクロスしていきます。午後7時すぎ、3本目の新幹線が光りながら左後方からクロスして右前方に一瞬のうちに通り過ぎていきます。トレジャーくん、興奮しています。「シンカンセ~ン」「シンアンセ~ン」「ヤッホー・シンカンセ~ン」。トレジャーくん、あのね、パパはね、わざと道を間違えたんだよ。ほらこんなに素敵な光景が見られたでしょ。後部座席で呆れるママ。いいんです、パパは満足なんですから・・・・・・。それから20分後「黄色がくるくる回ってる~」(トレジャーくんの表現)国道三叉路で、新幹線が整備されているお店で夕食。「新幹線が整備されているお店って?」。内緒です、内緒。ママがボードで、トロ、鉄火巻と注文すると、シンカンセンが運んでくるんです。トレジャーくん、シンカンセンが行ったり来たりするたびに「シンカンセ~ン」「シンカンセン、来た~」「シンカンセン、行った~」。トレジャーくん、もう少し、静かにしてくれませんか、それとね、キュウリ巻のキューリだけ抜いて食べるのやめてください、残りを食べるのパパなんですから・・・・。あっ、大切なことを忘れてた。本日 9月22日は「トレジャーくん、初めてムービングウォークに乗った記念日です」。阪急百貨店にトレジャーくんの靴(15.0cm)を買いに行きましたが、その時、ロマネスク阪急からヨドバシカメラに向かう時、ムービングウォークに乗りました。トレジャーくん、キョトンとしています。「トレジャーくん、エシュカレーターとムービングウォークの違いわかりますか?」「エシュカレーターは、登ったり下ったりしますが、ムービングウォークは平面だよ」。1回目に乗った時は、ただ佇んでいたトレジャーくん、2回目に乗った時は、歩くことを覚えました。

 

 

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